第139回研究例会のお知らせ 

第139回研究例会を下記の日程にて開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。


日 時:9月8日(日)13:00~
会 場:立命館大学衣笠キャンパス 清心館 533教室
参加費:無料

   ***** 題目・要旨 *****

◆二葉亭四迷「浮雲」論 ―― 人物形象を中心に ――
   立命館大学大学院博士課程前期課程2回生  井出口 朝美

 二葉亭四迷の「浮雲」における人物形象は、長い間、作者の面影や作者の「文明批評」の意図と重ね合わせながら解釈されてきた。もちろん、純粋にテキストの記述から人物形象に迫る先行研究も存在するが、まだ少ない。今回は、直接テキストには書かれていない空白の部分を埋めていくことも試みながら、個々の人物形象を丁寧に洗い出していくことで「浮雲」の世界をとらえなおしてみたい。

 
◆横光利一「花婿の感想―― 一名流行を追ふ者」論
   立命館大学大学院博士課程後期課程1回生  八原 瑠里

 横光利一は、新感覚派文学運動の旗手として活躍し、独自の文芸理論を展開・実践した作家である。1928年から翌年にかけてはプロレタリア文学作家との間で形式主義文学論争が起こり、横光はそこで自らの形式論を積極的に発表し、「或る長編」(のちの『上海』)などで実践した。本発表では、この理論の生成過程と考えられる時期の短編小説「花婿の感想―― 一名流行を追ふ男 ――」(「改造」、1928・4)を具体的なテキストとして挙げ、作品分析を試みたい。


◆六字経法と貴船神社
   立命館大学非常勤講師  三浦 俊介

 六字経法とは、六字経曼荼羅を本尊とし、呪咀・病事・出産のために修する秘法である。曼荼羅には金輪仏頂尊を中心に、六観音や女神・狐などが描かれている。この女神像の横に梵字で「キ・フ・ネ」などと書かれているものがあり、関連する密教書にもカタカナや漢字で「貴船」と記すものも散見できる。
 本発表では、六字経法と貴船神社の関連について考察する。