【案内】国際シンポジウム「トラベルライティングという機構-他者への視線」 

本学において、3月22日・23日に開催されます国際シンポジウム「トラベルライティングという機構-他者への視線」のお知らせです。
ご興味を持たれましたら、ぜひお越しください。
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※詳細なプログラムにつきましては、上掲のフライヤーをご参照ください。



◆国際シンポジウム「トラベルライティングという機構-他者への視線」

【主催】JSPS 科研費・基盤研究(C)「海外紀行文の総合的研究―視覚的想像力の諸相をめぐって」 (研究課題番号:24520410)
立命館大学国際言語文化研究所トラベルライティング研究会

※事前予約不要・入場無料

【日時】2016年3月22日(火)13:00-17:30
    2016年3月23日(水)13:00-17:30
【会場】立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンスルーム
    ※キャンパスマップ30番の建物です。

webサイト上の紹介
(立命館国際言語文化研究所イベントページ)
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kenkyu_main.html#travel_writing
※今後、情報が微修正される可能性がありますので、本シンポジウムに関する最新の情報は、必ずこの立命館国際言語文化研究所イベントページでご確認ください。

■基調講演
玉野井麻利子(UCLA)
「兵隊さんのトラベルライティング : 北支占領軍と「子どもの権利」

■発表者
中井祐希(立命館大学)
庄婕淳(立命館大学)
鄧麗霞(立命館大学)
陳捷(国文学資料館)
呉佩珍(台湾政治大学)
劉建輝(国際日本文化研究センター)
西成彦(立命館大学)
中川成美(立命館大学)

■主旨
 旅行記や紀行文というジャンルは、個人的な感想の領域に括り付けられて、長く文学や歴史の二次的なテキストとして位置付けられてきた。しかし、近代以降の出版物のなかでこれほど大量に生産し続けられたジャンルはほかになく、特に海外紀行、海外旅行記はその体験さえあれば、比較的簡単に個人が出版できる機構として、現在までその命を永らえている。本国際シンポジウムは、そうした中から日本人が近代以降に書いたトラベルライティングを中心に、この機構が持つ意味を考えようとするものである。
 明治期以降の膨大なトラベルライティングを見ていくと、書き手は文学者のみならず官吏、学者、実業家、技術者など多岐にわたる職種、性別、目的をもって海外へと旅立ち、その異文化体験を記録した。明治期以降、欧米体験は一種の箔つけでもあったから、中層以上の階級、また教育をうけた人々の記録が多く残存しているのだが、一方に注目しなければならないのは旅芸人、移民、家事労働、売春などの底辺労働を担った人々の記録が残されていることである。そして戦争に徴兵された兵士たちは過酷な戦場で「他者」を発見し、引き揚げや亡命などの経験をも植民地の版図のなかで味わったのだ。彼らのわずかに残された記録もまたトラベルライティングである。
 20世紀が人類史上最大の「移動の時代」と呼ばれるが、帝国主義から植民地主義に至る世界的推移のなかで編まれるこれらの一般市民たちの記録は、さまざまな人間の感情がこめられた文学として再検討していく必要がある。本国際シンポジウムがその発端として機能していくことが叶えばと念じてやまない。 

■問い合わせ
立命館大学国際言語文化研究所
E-mail: genbun@st.ritsumei.ac.jp