【案内】「翻訳という相互理解――文学の旅を考える」(2018年4月5日(木)17:00~) 

作家である多和田葉子さんの朗読会と、多和田作品の翻訳者でも知られるベルナール・バヌン先生(パリ・ソルボンヌ大学)の講演会をご案内いたします。
また、本学の留学生たちが多和田さんの朗読詩をそれぞれの母語に訳するなど、文学と翻訳を考える上で大変刺激的な企画になるかと思います。
どうぞ、みなさんのご参加をお待ち申し上げます。

▼立命館大学国際言語文化研究所イベントページ
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kenkyu_main.html#180405tawada

▼フライヤー
多和田葉子「翻訳という相互理解」





「翻訳という相互理解――文学の旅を考える」

日時:2018年4月5日(木)17:00~19:00

場所:立命館大学衣笠キャンパス 末川記念会館第3会議室
   ※事前申込不要・参加無料

概要
   朗読:多和田葉子(作家)
   講演:ベルナール・バヌン (パリ・ソルボンヌ大学教授)
   司会:中川成美(立命館大学特任教授)
   翻訳:金昇渊(韓国語)
      娄慧雅(中国語)
      ダニエル・ヴレタ(ハンガリー語)
      オンドレイ・マラティネツ(スロバキア語)
      エステル・アンドレウ(スペイン語)
      ボヴァ・エリオ(イタリア語)

問い合わせ
 立命館大学国際言語文化研究所
 E-mail: genbun@st.ritsumei.ac.jp

【追記】2018年4月1日
 翻訳者や問い合わせ先の追加に伴い、フライヤーを新しくしました。

第153回研究例会のお知らせ 

第153回研究例会を下記の日程にて開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。

 日 時: 4月 8日(日)13:00~
 会 場:清心館 3階 SE303 (旧533教室)
 参加費:無 料

  ***** 題目・要旨 *****

◆吉本ばなな「白河夜船」論――自我と他者の存在
  立命館大学大学院博士課程前期課程  娄 慧雅

 吉本ばなな「白河夜船」(「海燕」一九八八年一二月)は主人公の何が起きても気づかない程の眠りをメインに、不倫関係や親友の自殺により行き詰まる心理を浮き彫りにする物語である。吉本ばななの特徴がある「死から生への回復」を描いている。本発表では主人公の身体の欲求以上の睡眠というサスペンス的な「眠り」を情動の面から読み解き、「眠り」の原因と夢という結果に潜んでいる自我と他者の関係を明らかにする。 


◆勅使河原宏監督の新資料に関する報告
  信州大学学術研究院教育学系准教授  友田 義行

 勅使河原宏は映画のほか、絵画・陶芸など様々なジャンルで活躍した芸術家である。一九六〇年代には安部公房の脚本を得て文学との協働も行った。本発表では、草月会館資料室で発見された資料を通して、勅使河原宏の映画制作に関する新しい情報を示したい。未公開フィルムを含めた初期短編のデジタル化について報告するとともに、未完に終わった映画企画の台本についても、分かってきたことを提示する。


*例会終了後、15:00~ 評議員会を行います。

2017年度国語教育ゼミナール冬季大会のお知らせ(2018年1月13日(土)13:30~) 

2017年度国語教育ゼミナール冬季大会を下記の日程で開催いたします。
お知らせが直前になりましたこと、誠に申し訳ございません。皆さまのご参加をお待ちいたします。

日時:1月13日(土) 13:30~15:55
場所:立命館大学衣笠キャンパス 清心館3階533教室

    ****プログラム****

◇開会の挨拶

◇実践報告・講演

Ⅰ部・実践報告(13:35~14:50) 
「教壇に立つにあたって」   荻原 千里 氏(本学文学部日本文学専攻4回生)
「教壇に立つにあたって」   福井 優花 氏(本学文学部日本文学専攻4回生)
「電子出版を活用した学校図書館」    向井 惇子 氏(本学大学院文化情報学専修博士課程前期課程1回生)

◇休憩(14:50~14:55)

Ⅱ部・講演 (14:55~15:55)
 「古典『細道』の背景」   小林 孔 氏 (大阪城南女子短期大学教授)

◇閉会の辞

◆懇親会(16:10~)
場所:清心館3階 日本文学共同研究室
予算:3,000円程度(実費)
*事前にお弁当を注文いたします。

「論究日本文學」第107号発刊のお知らせ  

「論究日本文學」第107号が発刊されました(2017年12月)ので、お知らせします。
投稿論文2本、学部卒業論文優秀作2本、資料紹介や書評など、充実した誌面となっております。

三島由紀夫・方法としての貴種流離
昭和三十年前後・「鰯売恋曳網」「海と夕焼」を中心に
花﨑育代
劇場の外の「風流」から歌舞伎を考える
赤間亮
〔資料紹介〕雑誌『大陸』(改造社)総目次
一巻一号(一九三八年六月号)〜二巻五号(一九三九年五月号)
和田崇
〔書評〕橋本正志著『中島敦の〈南洋行〉に関する研究』 楠井清文
〔書評〕田口道昭著『石川啄木論攷 青年・国家・自然主義』 水野洋
島木健作論考
―― 『赤蛙』を中心に――
福島拓也
西園寺文庫蔵『新院御会部類集』について 中島結香

各論考については、下記のWebサイトから閲覧可能です。
→「論究日本文學」Web公開サイト
どうぞご覧くださいませ。

第152回研究例会のお知らせ 

第152回研究例会を下記の日程にて開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。

 日 時:12月10日(日)13:00~
 会 場:清心館 3階 533教室
 参加費:無 料

  ***** 題目・要旨 *****

◆金閣炎上事件の事実との比較による『五番町夕霧楼』における夕子の存在意義 ~「京都」外出身者による視点~
  立命館大学文学部日本文学研究学域  平井 優香

 鹿苑寺に近接し、水上勉とゆかりのある立命館大学に入学した機会に本テーマを設定した。
 金閣炎上事件の「事実」は当時の新聞を根拠として述べる。また、同じ京都府といえども日本海側の「京都」外出身という正順、夕子の立場に着目したうえで論を進める。
 なお、本テーマは今後の大学生活を通じて行う金閣炎上事件という事件事実を文学作品へ昇華するプロセスと世間、殊に文壇に与えた影響についての研究の第一歩とする。

  →体調不良により欠席

◆いかにして「猪」は現れたのか
    ――又吉栄喜「ジョージが射殺した猪」論
  立命館大学大学院博士課程後期課程  栗山 雄佑

 又吉栄喜「ジョージが射殺した猪」は、米軍占領下の沖縄において、ベトナム戦争への派遣を前に狂気に苛まれていくジョージという兵士の様相を描き出す。本発表では、ジョージの苦悩を通じ、彼を追い込む「米軍兵士になること」の問題、そして彼の心境を沖縄の作家が想起することの意味について考察を試みる。この二点より、沖縄において米軍兵士がいかなる苦悩に苛まれ、その苦悩の捌け口を沖縄の人びとに求めてきたのかを探りたい。

◆中島敦の漢詩について
  立命館大学大学院博士課程後期課程  種 茗

 中島敦の漢詩は昭和十二年から十四年までの間に作られたものである。その中に、自然風景や自己の心情を読む詩が多い。
 また、同時期に「北方行」(未完)、「狼疾記」、「カメレオン日記」などの小説が書き上げられた。本発表では、同時期の小説創作との関連を視野に入れつつ、中島の漢詩の成立と内容を中心に考察し、その中に詠まれた中島の内的心情を明らかにする。

◆山本文緒作品における「働く」というモチーフ
    ――『なぎさ』を中心に――
  近畿大学非常勤講師  池田 啓悟

 直木賞作家である山本文緒は、一般には恋愛小説の書き手だと思われている。ただ彼女の作品を通読すると、「働く」というモチーフが重要な位置を占めていることに気づかされる。本発表では2013年に刊行された『なぎさ』を中心に、『絶対泣かない』(1995)や『プラナリア』(2000)などの短編集を念頭に置きながら、山本作品において「働く」ということが持っている意味を明らかにしたい。